読心術とか奇術、手品の類は、人間の心理、行動、行為を深く観察することで一見不思議に思われることが、実はちゃんとした理屈と論理によって成り立っているのは周知のとおり。理屈がわかれば、不思議なことも、それなりの「訳」があっての帰結と理解できる。その点で、犯罪心理学の延長線上で、娯楽的要素をたっぷり盛り込んだこの作品がとても好きだ。「名探偵モンク」、「ホワイトカラー」と並んで、おすすめのミステリー・ドラマ。回を追うごとに、各タレントの個性がじわじわと感じ取れるし、脇役、主役のサイモン・ベイカーも名演技だ。（個人的にはクールなチョーが好きだが）。一話完結のテレビ・ドラマということで時間的制限があり、展開が速いので、２−３度見直さないと、隠された暗示、小細工、テクニックを見落としがち。何回か見るうちに、犯人探しのテクニック、心理・行動分析がどこで、どうなされているのかが理解できると思う。決して奇を衒ったストーリーではなく、しっかりした心理・。行動分析に裏打ちされていることがわかるはずだ。さて、このシーズン２で、「誰がレッド・ジョン」なのか？ヒントが隠されている。お気づきになりましたか？